パワースポットが大好きな日本人。富士山や高千穂峡のような自然の景勝地から、伊勢神宮や出雲大社のような寺社まで、とにかく自然や神仏の力にあやかりたいですよね。
パワースポットとは、私たちに「力」を授けてくれる場所。そして、「最強のパワースポットはご先祖様のお墓」とあちこちで耳にしますが、私たち墓守の会も疑いもなく同意します。
どうしてお墓が最強のパワースポットなのか、可能な限り論理的に解説してみましょう。
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先祖の愛は、親子の愛
世界には、いろんな「愛」が溢れていますが、親の子に対する愛ほど強いものはないでしょう。見返りを求めない子への愛は、どんなに年をとって体が衰えたとしても、渇くことはありません。愛するわが子のためなら大好きなパチンコも我慢するし、夜なべして手袋も編みます。
さて、多くの人が「力」を求めてパワースポットを巡っていますが、いまみなさんがこの世界に生きているその体と心って、一体誰が授けて大きくしてくれたのでしょうか。
答えは簡単。親ですよね。
どんなに富士山に力があろうとも、あなたは富士山の火口からすぽんと生まれてきたわけではありません。どんなに出雲大社が霊験あらたかだろうとも、そこにいくだけで目に見えないパワーを浴びてあなたの体がグググググッと大きくなったわけではありません。あなたは、親から生まれ、親に養われることで、この世界で生きていくための「力」を手に入れたのです。
ご先祖様とは、親子関係の連続です。そしてそれを一目で理解させてくれるのがお墓です。お墓はご先祖様からつらなるあなたの命そのもののシンボルなのです。
日本中のパワースポットには神様がおられます。もちろん神様の力は絶大です。しかし何よりあなたの幸せを当事者ごととして願っているのは、あなたの親をおいて他にはありません。そして、その親にも親がいて、その親にも親がいた。
親子の愛の連続で今の自分がいるんだという内から湧き上がる実感こそが、最強の「パワー」なのではないでしょうか。
ルーツや死後を気にする私たちは、墓石に触れて安心する
自分たちはどこから生まれてきたのだろう。亡くなったらどこへいくのだろう。このように考えることはありませんか?
お墓には、古いご先祖様の名前が刻まれています。顔も名前も知らないご先祖様がいることだってあるでしょう。
「私たちにはたしかなルーツがある」という実感は、私たちに生きる力を与えてくれます。また、「亡くなったあとは両親や先祖と同じようにここで眠るのだ」と、死後の行き先が決まっていることで私たちは安心します。
だからこそ、お墓は石でなければなりません。石はずっとこの世界に残ります。世代を超えたつながりを示すものとして、石ほどすばらしいものはないのです。そこにはご先祖様の名前が刻まれ、子孫たちが手を合わせます。お墓参りをするごとに力と安心がもらえる。こんなパワースポット、他にありますか?
いかがでしたでしょうか?
日本全国の景勝地や寺社仏閣。どんどんお参りしてください。でも、誰よりもあなたに力を授けたい、あなたに幸せになってほしいと願っている人たちが、あなたのお墓であなたのことを待っています。
力が欲しい時は、ぜひともお墓参りをしてみてくださいね。