お墓に立てられた木の板のことを塔婆と呼びます。ずっとお墓に立てておくことで、塔婆は古びていきますが、古くなった塔婆はどうすればいいのでしょうか?
目次
塔婆とは、お墓に立てられる木の板
まずは塔婆がどういうものなのかをおさらいしましょう。
塔婆とは、ご先祖様を供養するために立てられる木の板のことです。表面にはお坊さんによる供養のための文言が筆文字が書かれます。よく見てみると塔婆の上部には切り込みがされており、これが五輪塔を表し、上から梵字で「キャ」「カ」「ラ」「バ」「ア」と書かれ、それぞれ「空」「風」「火」「水」「地」を意味します(宗派によって異なることがあります)。
昔は塔婆を墓標として立てていたこと慣習が残っているようです。
古くなった塔婆は管理者が引き取ってくれる
さて、ご先祖様の供養のための卒塔婆であるなら、なおさら粗末にはできないように感じてしまいます。お墓はきれいに掃除しても塔婆だけが朽ちていく。なんだかこわいですよね。どうすればいいのでしょうか。
お坊さんの中には「塔婆はそのままにしておくものだ」と言う人もいます。これは、そもそも塔婆を一度立ててしまうとあとは自然に任せておくものだったからです。風や雨にさらされ、朽ちて枯れ、そして野山の土に還っていくものだったのです。その時のように今も塔婆を扱うのだとアドバイスしているのでしょう。
今現在は、管理者の方で適切に処分してくれています。ただし、塔婆の処分は墓地の管理者によって対応がさまざまです。寺院墓地だと、お寺の住職が古くなった塔婆を引き抜いてくれますが、公営霊園や民営霊園では、墓域内の管理は基本的に手付かずというところが多いようです。お参りの人が塔婆を抜いて処分するほかありません。霊園によっては古塔婆の集積所を設けているところもあります。
放置された塔婆は、お寺に持って行って供養してもらう
もしも管理者が処分してくれない場合、あるいは墓地の中に古塔婆の集積所がない場合、あるいはゴミとして処分していいのかどうか迷われている場合、こういう時は塔婆を書いてくれたお寺に持って行き、処分してもらいましょう。自分たちの手で処分するよりも、供養してもらったお寺に処分してもらう方が、きっとあなたの心も落ち着くはずです。
しかし中には、「お寺が引き取ってくれない」「どのお寺が書いてくれたのかわからない」ということも考えられます。
そんな時のために、私たち墓守の会があります。古い塔婆の扱いで困った方はまずは私たちにご相談ください。適切にアドバイスしますし、こちらにお送りいただければ責任持ってご供養とお焚き上げをいたします。
また、当会では塔婆の処分だけでなく、お花の処分や草抜きなどの清掃と、あなたの気になるお墓の管理を承ります。お困りの方はどうぞ墓守の会にご相談ください。