墓守コラム

墓石こそがタイムマシン 霊場・高野山で歴史を体感する

和歌山県の高野山。弘法大師空海が今も修行していると信仰を集めている奥の院への参道には、歴史で習ったさまざまな人物のお墓がずらり。思わず歴史の山中に迷い込んだような錯覚に陥ります。高野山の言葉にはしがたい独特な魅力を存分に語って参ります。

高野山で歴史を体感し、歴史上の人物に会う

高野山の魅力を一言で言うならば「歴史を体感できる」「歴史上の人物と会える」ということです。

みなさん学校の授業で歴史を学びますよね。でもそれは授業や教科書で学んだことを頭の中で追っていくだけ。ドラえもんがいてタイムマシンを出してくれればいいのですが、残念ながらドラえもんはいないしタイムマシンはありません。つまり、頭で学ぶことはできても、歴史を「体感」するってなかなか難しいのです。

ところが、誰もが学校の授業で学んだことのある、織田信長、豊臣秀吉、武田信玄、伊達政宗などなど。こうした数々の戦国武将や大名にも、高野山に来れば会えるのです。

さらには浄土宗を開いた法然や、浄土真宗を開いた親鸞など、高野山は真言宗の本山ですが、異なる他の宗派の開祖にも、高野山に来れば会えるのです。すごくないですか?

高野山に来ると歴史が体感できます。そして歴史上の人物と会えます。なぜか。それは、墓石こそが、タイムマシンだからです。

墓石こそがタイムマシン

墓石はタイムマシンです。過去と未来をつなぐものすごい力を持っています。

もちろん、ドラえもんで描かれる乗り物ではありません。ドラえもんのタイムマシンがいろんな時代をあちこちに移動するのと反対で、お墓はずっとそこにい続ける。そしていろんな時代の人たちが、その人に会いに来るのです。

鬱蒼とした山の中の一本の木の根元に埋められた遺骨。織田信長の遺骨がそこに眠っていると、どうやって知ることができるでしょうか。徳川埋蔵金を発掘するよりも困難です。

深い山中で信長の居場所をを私たちに知らせてくれるのは、何を隠そう、そこに揺るぎなく据えられている墓石です。何百年経っても朽ちることのない石の力が、私たちと信長とを引き合わせてくれているのです。まさにタイムマシン。

参道を超えた奥の院ではいまも弘法大師が修行をされていると言われています。令和に生きる私たちは、1200年前に入定したお大師様、そして数百年前にこの世を去った戦国武将たちと同じ場所、同じ時間を生きている、それを肌で感じることが、「歴史を体感する」ということです。そして、過去と現在、歴史と現実をつなぐ力、墓石にはあるのです。

どうぞあなたも、日本一の霊場、高野山の奥の院に足を運んでみてください。空高くそそり立つ巨木、圧巻の墓石群、歴史上の人物たち、山上特有の湿気、そしてお線香の匂い。自分の命が、とてつもなく壮大なものに包まれていることを、肌で感じてみてください。

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