プロが教える区画選びのポイント。後悔しないお墓の引越し最強マニュアル【区画選び編】
後悔しないお墓の引越し最強マニュアル。
前回は、「霊園は公営霊園一択ですよ」というお話をしました。では、公営霊園を選んだとして、その中でどの区画を選べばよいのでしょうか。そのポイントをお伝えします。
目次
一番大事なのは、あなたの直感
区画選びで一番大事なのは、あなたの直感です。「あっ!なんとなくここがいいな」と思うところを選ぶ人が、結局のところ多く、それが正解です。
その直感は、見晴らしや雰囲気のように感覚的なところに拠る人、駐車場や水場が近いなど、合理的な判断に拠る人など、さまざまです。しかしいずれにせよ「なんとなくここがいいな」というあなたの直感は大切にしておくべきです。
お墓は、目に見えない亡き人やご先祖様と向き合う場所です。だからこそ、直感のような目に見えない心の働きが、満足いくお墓参りにつながるのです。「ここがいいな」と思えた場所で手を合わすことで、故人様への想いはぐっと伝わりやすくなるというものです。
「直感が大事」という大前提をお伝えした上で、ここからは区画選びで気をつけておかなければならない意外な落とし穴を3つお伝えします。
1、故郷のお墓が入りますか?
この記事は、お墓の引越しを考えている人向けの記事です。ですから、故郷のお墓がその区画に収まるかどうかというのはとても大切なことです。
故郷のお墓に比べて新しい区画のほうが小さい。こんなことはお墓の現場では日常茶飯事です。判断基準は簡単。お墓は、主に、土台部分と石塔部分に分かれますが、石塔部分だけが新しい区画に収まればOKです。
しかし中には、きちんと石塔が収まるのか不安という人もいます。そんな方は新しい区画のの寸法と、故郷にある石塔の寸法を測った上で、石材店を尋ねましょう。私たち墓守の会でもご相談に乗りますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
2、駐車場からお墓までの距離を確認する
お墓参りの時にどれくらいの距離を歩くのか、実際にシミュレーションしましょう。
駐車場に車を停めて、あなたの区画までの移動は大変じゃありませんか? 距離は近いか、階段や勾配は苦にならないか、足元はきちんと舗装されているかなどをチェックしておきましょう。
3、木の近くは要注意!
意外に盲点なのが木の近く。これは避けたほうが賢明です。
「木陰のお墓って素敵だわ」「太陽が直接当たらないから夏も涼しくお参りできる」と考える人も少なくありませんが、実際にはたくさんの落ち葉でお墓掃除が大きな負担となります。また、地中に張った根が盛り上がり、土の中から墓石を傾けることも少なくありません。
いかがでしたか?
まずはあなたの直感が反応した区画を最優先に考え、その上で上にあげた3つのポイントをチェックする。これが満足いく区画選びの鉄則です。
霊園と区画が決まりました。次回は改葬手続きの最強マニュアルをお伝えします。