墓守コラム

納骨はいつまでに?お骨離れできずに苦しむあなたへの「3回忌」という答え

お客様からよく受ける質問に「お骨はいつまで自宅に置いておけばいいの?」というものがあります。そしれこれに明確に答えられる人がなかなかいません。なぜなら、本当に答えがないからです。そのため「じゃあどうすればいいの?」とお骨を抱えたまま迷子になってしまっていますよね? そんなあなたのお悩みに、墓守の会がお答えします。

遅くても3回忌まで

まずその答えからお伝えします。お骨は遅くても3回忌までにはお墓の中に納めて下さい。3回忌とはつまり、故人様が亡くなった日から数えて2年後の命日、ということです。

これより手前に納骨するのは全然構いません。ただ、3回忌を過ぎても自宅にお骨を置いたまま、というのはやめましょう。故人様のためにも、あなたのためにも。

もちろん、3回忌を超えたからといって、何か法律に引っかかるということも、天からバチが降ってくるということもないでしょう。ただ、3回忌を超えても自宅にお骨があるのは、故人様にも、あなたにも、望ましくないのです。

お骨がずっと自宅にあることによる弊害

お骨がずっと自宅にあることで、あなたの中で亡き人に対して区切りがつきません。死別はとても悲しいことですし、亡き人と離れがたい気持ちはよく分かります。でも悲しいことに、私たち人間は大事な人を見送りながらも、明日を生きていかなければならないのです。

亡き人は、家にずっといるべきではありません。成長した子どもが親元を離れて自分の人生を歩んでいくように、亡き人も住み慣れた家を離れ、お墓の中に眠り、ゆっくり時間をかけながら自然に還っていくのです。そして、故人様の死後の安寧を、自分一人で背負い込むよりも、自然の循環に委ねるほうが、あなた自身も安心できるはずです。

昔は、葬儀当日の埋葬が当たり前だった

いまでこそ、お骨を一定期間自宅で安置しますが、ひと昔前の土葬の時代では、葬儀当日に墓地で埋葬するのが当たり前でした。つまり、埋葬も葬儀の行程のうちの1つだったのです。

人が亡くなるということは、肉体と霊魂が分離するということです。肉体はすみやかに大自然に還して、そして霊魂は儀式を執り行って天に還していく。実に理にかなっているではありませんか。生と死を厳然に区別している。

遺骨が自宅にあり続けるということは、それだけ中途半端な、どっちつかずな時間が続いていくということに他ならないのです。

お墓が、お骨離れできないあなたの執着を解放してくれる

どんなことでも自由が保障されている時代です。しかしそれは逆に、どんな選択も自分自身が責任を持たなければならないということでもあります。規範となるしきたりがない現代の方が逆に私たちを苦しめている面もあるのです。

「供養の方法はご家族のお気持ちのままに」

「いつ埋葬するかはおうちの方の自由です」

こうした文言をいろんなところで目にしますが、まさにこれが好例ですよね。

だからこそ、私は1つの答えを提示します。3回忌です。どんなに遅くても3回忌までにお骨をお墓に納めて差し上げて下さい。

お墓がないという人は、3回忌までにお墓を探してください。大切なご家族のお骨です。その気になれば墓地も見つかりますし、踏ん切りもつくはずです。そして、お墓に納めたあとも、あなたと故人様が永遠に別れるわけではありません。お墓に行けば、いつだって故人様に会えます。

今は旅立ちの時です。どうぞ故人様を送り出してあげて下さい。子離れできない親が苦しむように、お骨離れできないあなたを執着の苦しみから解放してくれる。それがお墓なのです。

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継承問題・管理問題・お墓参り問題を一緒に考えます。

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